2011年の東日本大震災および福島第一原発事故により、福島第一原発周辺の住民は避難を余儀なくされました。政府の避難指示は最終的に原発から半径20 km以内の範囲に及びました。原発周辺の病院や高齢者施設では、災害直後の混乱の中、入院患者や寝たきりの高齢者など、脆弱な人々が負荷の高い避難を行わざるを得ませんでした。福島第一原発周辺の地域における避難を対象とした研究から、急な避難が脆弱な人々にとって死亡リスクを大きく上昇させるものであったことがわかりました。今後も大規模災害が予想される日本で、病院や高齢者施設における避難は重要な課題です。当研究グループは、福島第一原発事故により避難を行った病院や高齢者施設の当時の状況や避難による死亡リスクについて研究を進めています。
災害時の避難